矢部駅北口から歩いて5分程の所にある、「青少年学習センター」で実施されている、大学生等向け食材支援は明日が最終日となります。月曜~土曜の9時~17時に開催されていました。
矢部駅北口改札を出て、駅を背に道なりに5分ほど歩くと青少年学習センターが左手に見えてきます。白い建物で、建物の手前にはゆとりのある駐車スペースが広がっています。
正面のスロープを上がってすぐが入口になります。白い幟が立っています。
中に入ると、エアコンが効いていてスッと汗が引いていきます。まずは簡単な受付からです。入ってすぐ、右手に会場入口がありますので進んでいきます。
すぐに受付です。受付では学生証を提示していただき、とても簡単に会員登録を行えます。
受付の方から説明を受けて、会員登録が終われば会員証が発行されます。次回以降はこの会員証を提示すればOKです。
会員登録が終わり、会場内に入ります。中は結構広いです。
会場内は、企業や個人の方からいただいた食材が沢山ありました。
好きなだけ持ち帰ることができる食材もあります。
じゃがいもはまだ何百キロもあるので、好きなだけ持ち帰れます。
お米もありました。お米は1日3合までOKです。
お菓子もありました。こちらのお菓子は賞味期限が近い為、好きなだけ持ち帰ることができます。
食材支援にご協力いただいた方からのメッセージがありました。
こちらが出口になります。
私が会場に伺ったとき、学生さんが何名かいらっしゃいました。冒頭の写真の学生さんとお話をすることができました。お話しいただいた内容をブログに書かせていただいてもよろしいでしょうか?と伺うと、写真も是非と快諾頂けたので、一部紹介いたします。
この春、他県から市内の大学に進学をされた学生さんは、「まだ一度も大学の中に入れていない」、「バイトをしようと思っていたけれど、コロナでできなくなった」と仰っていました。学費の不安や、生活の不安。授業に対する不安など、多くの不安を抱えておられました。
18歳の学生にはあまりにも過酷な状況だと思います。受験勉強を乗り越えて、夢と希望をもって大学に入学したのに大学に行けない。経済的な不安もそう。先の見えない不安もたくさんあります。
学費を免除したり、家賃を補助したり、今、学生に対する根本的な支援が求められています。絶対に必要です。
このままいくと、退学せざるを得ないという学生さんもいました。
学生団体「高等教育無償化プロジェクトFREE」が新型コロナウイルス感染拡大の影響を探るため、全国の大学生や短大生、大学院生ら1200人を対象にインターネット上で実施した調査によれば、2割以上の学生が退学を考えているとのことです。
大学中退。私自身、経済的な理由で大学を中退したことがあります。それからの数年は仕事を掛け持ちして昼夜働いて、目標も先の見通しもなく、コレはもうダメかもしれないなあと思う時もありました。やはり、気持ちを切り替えて次の目標を見つけて走り出すまでに、色々と乗り越えていかなくてはならない壁みたいのがあるのだと思います。
大学を中退することがすべて悪いとは言いませんが、学びたいのに経済的な理由で中退するしかないというのはあまりにも辛いことだと思います。これは大学に限らずです。しかも、今回は新型コロナの影響です。なんとかなりませんでしょうか。あらゆる手段を使い、困窮した学生支援をしていくべきだと思います。私は6月の一般質問で「住居確保給付金」を学生も対象にするよう国に働きかけることを市に求めましたが、引き続き、市政においてできることを強く求めていきたいと思います。
ところで、OECDが発表している、「図表で見る教育」によれば、大学入学者の平均年齢は約22歳とのこと。
OECD平均は22歳。一方、日本は、約18歳。4歳も差があります。ちなみに、最も平均年齢が高いのがインドネシアで26歳。続いて、デンマークとスイスが25歳。日本の18歳は全体の中で最も若い。年齢差は学ぶ機会の差とも捉えることができるでしょう。そもそも日本は、高等教育段階の教育支出は公財政支出が占める割合が3割程度でOECD最低水準であったり、日本の初等から高等教育機関に対する支出はGDP比で平均を下回っていたり、その他、高額な学費の問題もあったりと、学びたい人が学べる環境がそもそもなかったところに、この新型コロナで本質的な問題が顕在化したとも言えます。現状の課題もクリアしつつ、学びたい人が学べる教育にシフトしていくことも同時に進めていかなくてはなりません。
多くの方々にご協力頂いた食材支援は明日で最終日を迎えますが、国の施策は勿論のこと、これからも学生を様々な形で支援する市独自の策を打ち出していく必要があります。勿論、学生だけでなく困窮したすべての市民に対しての支援策が必要です。私も市政においてできる限りのことを取り組んで参ります。これからも、みなさんの声をお聞かせください。