相模原市議会議員(中央区・無所属) 今宮ゆうき  

議会、活動などの報告をします。

市内PFAS汚染対策について考える日。

 発がん性が指摘されている、有機フッ素化合物(PFASピーファス)が、相模原市内の地下水や河川水から相次いで検出されていることをご存じでしょうか。市内の集合住宅では飲み水(井戸水由来)からも検出され、新聞で大きく報じられました。暫定指針値を超える高濃度のPFASが検出された地域は、中央区では清新、横山、南橋本、星が丘、上溝、田名、矢部、小町通。いずれも地下水や河川水からの検出です。

 

 PFASについてはアメリカでは既に大きな動きが起きています。基地や、PFASなどの化学物質を扱う企業から漏れ出たPFASが飲み水を汚染し、その結果、その汚染された飲み水を飲み続けた住民らが血液の癌などを発症しました。社会問題になり、PFAS汚染訴訟で、米3Mが最大1.8兆円の和解金を支払うことになりました。また、国としても、2023年4月10日、有機フッ素化合物「PFAS」について飲料水における含有基準を決めました。米連邦政府がPFASを巡り、強制力のある基準を定めるのは初めてのことです。この基準値ですが、日本の10倍厳しい値になっています。逆を言えば、日本は米国の10倍も緩い基準値(まだ暫定指針値)という訳です。ですから、相模原で高濃度のPFASが検出されたというのは、日本の基準です。その10倍したものがアメリカの基準値だということは考えなくてはなりません。米基準から見て、極めて高い汚染が確認されているという事実は極めて重大です。それで議会でも取り上げてきたわけです。住民の血中濃度検査を実施して欲しいだとか、観測地点を増やして欲しいだとか。それに対して、市の答弁はほぼゼロ回答でした。これは、本当にまずいと思っています。

 

 それで、今日は、相模川さがみ地域協議会、相模原の平和と文化・環境を考える会主催の、PFAS汚染問題に取り組む沖縄の人々を記録したドキュメンタリー映画「続・水どぅ宝」の上映会に行ってきました。

 

 

 

 上映会終了後に参加者から、PFAS汚染対策について、本市の環境保全課や市議会の対応について厳しい指摘がありました。要するに、やる気があるのかと。 市議会としてはあらゆる会派がPFAS汚染対策について、議会で取り上げ始めています。私も2回、一般質問で取り上げました。ただ、市の対応はさっぱり。 PFAS汚染が確認されている地域だけでも、血中濃度検査をしていくべきです。今、市内のある医療機関では約12,000円(これまでは5万円程したそう)で検査を受けられるまでになりましたが、これを公費で負担して、まず現状をしっかりと把握する。市民の命を守るには今すぐに対応が必要です。

 

 上映会終了後、といっても上映会で私が面識がある方は2人(一人は上映会に誘っていただいた金子豊貴男先生)しかいませんでした、ある方と立ち話をしました。私が声をかけられました。上映会で、金子先生が私を紹介してくれたので声をかけてくれました。その方、「フリーの立場でも、市民の健康と命のために引き続き議会でPFAS汚染対策についてやってください」と。勿論ですとお答えしました。

 

 相模川さがみ地域協議会、相模原の平和と文化・環境を考える会の皆様、金子豊貴男先生、ありがとうございました。この問題、超党派で取り組んでいけたらよいですね。

 

 さて、日付がかわり1月6日になりました。今日から仕事始めの方も多いのではないでしょうか。私は2日から仕事始めでした。4日から筋トレ、柔軟、走り込み、砂袋の打ち込みを再開しました。40歳になって、まだ子供も小さいし、3月には第二子が誕生するので、健康には特に気を付けたいと思います。私が所属する極真会館神奈川相模原支部では、昨今の情勢を踏まえ「健康・護身・礼儀(武道としての礼法)」を3大テーマとして取り組むことが戸田直志師範から伝えられました。素晴らしいテーマだと思います。意識して普段の稽古に取り組みます。今年も健康第一で頑張ります。押忍。