みなさん、こんばんは。相模原市議会議員の今宮祐貴です。
昨日は、お知らせしましたように代表質問を行いました。
質問後、傍聴された方々や他会派の議員から「新型コロナの影響で中止となった修学旅行のキャンセル料の保護者負担について」の当局の答弁について「理解できない」という声を多く聞きました。私も理解できません。
このキャンセル料については2点疑問があります。①一つ目は、そもそもコロナの影響による修学旅行のキャンセル料は国が負担してくれないのか?②二つ目は、教育委員会の判断で中止→公費負担、学校長判断で中止→保護者負担(受益者負担)の理由は?
①コロナの影響による修学旅行のキャンセル料は国が負担してくれないのか?
まず①からです。先に、答えを言うと、コロナ臨時交付金を活用すれば、保護者負担をなくすこともできます。文科省は地方自治体に交付金の活用を呼び掛けています。以下ご参照ください。
www.mext.go.jp
このホームページの中で、Q&A方式で次の様に記載しています。
問3 修学旅行を中止又は延期した場合のキャンセル料、感染症対策や計画変更等により生じた追加的費用等については、国として支援してもらえるのか。
○ 新型コロナウイルス感染症の影響により修学旅行等(修学旅行、遠足、社会科の見学、移動教室、体験活動、オリエンテーションなどの校外で行う活動を含む)を中止又は延期した場合に発生したキャンセル料等や、修学旅行等の実施にあたり、例えばバスの増便等新型コロナウイルス感染症対応のために生じた追加的費用については、令和3年度においても、各自治体の判断により「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」の活用が可能ですので、保護者の経済的な負担軽減を図るため、予め各自治体の財政担当部署と調整の上、活用について検討をお願いします。
つまり、文科省は、保護者の負担を軽減するために交付金を使ってね、と言っているわけです。私も昨日同じことを代表質問で教育委員会に注文しました。①は交付金を活用すればいい話でした。と言うより、交付金を活用していれば②は出てきません。
②相模原市教育委員会の判断で中止→公費負担、学校長判断で中止→保護者負担(受益者負担)の理由は?
次に、②です。コロナの影響で修学旅行が中止となり、そのキャンセル料を保護者が負担した学校は市内に6校有ります。
一方、同じように、コロナの影響で修学旅行が中止となったけれど、キャンセル料は保護者負担無しの学校もありました。
なぜ、このような差がでるのか質問したところ、教育委員会からは次のような答弁がありました。
教育委員会の答弁「通常、修学旅行を含む学校行事の実施及び中止の判断は、学校で行い、費用等は受益者負担となりますが、
災害や非常時等、特に急を要する場合や、一律の対応が必要な場合において、教育委員会で中止とした際は、公費負担が適当であると、その都度、判断したものです」
要するに、6校は災害や非常時等、特に急を要する場合や、一律の対応が必要な場合ではなかったと教育委員会は言ってるわけですが、6校はコロナの影響で中止になっていますから、災害や非常時等です。そこに差をつける合理的な理由は答弁にはありませんでした。理解ができません。
教育委員会の最後の答弁は、「キャンセル料を返金する(公費負担とする)予定は無い」と言い切りましたから。強い意志を感じました。
2020年度の決算剰余金は100億円、財政調整基金も100億円。かつてないゆとりのある財政状況です。コロナ禍で市民のくらしが大変な時こそ、市民に寄り添った対応が必要ではないでしょうか。市独自で支援するのか、交付金を活用するのか、市民の為にできることを模索していくべきでしょう。
今日はこの辺で。